
先日の記事で紹介した製作途中の無銘の竹矢が完成しました。

Takahashi Munetaka Kyudo store Official blog

先日の記事で紹介した製作途中の無銘の竹矢が完成しました。

お客様からご注文があった無銘の篦の仕上げ作業をしているところです。
火入れ、重量ならびに重心合わせが終わり、これから再度矯め直しをします。
その後何層かのコーティングを施し、しばらく時間を置いた後さらに矯め直してまっすぐにします。
それが終わったら羽付け・糸巻き等を施し矢ができあがります。

最高級漆矢 ”宗高” 四ツ矢を作っているところです。
竹は天然素材のため、途中で折れる等の不具合が出ることがあります。
そのため、良い矢を製作するのにはそれ相応の本数が必要となります。

こちらの写真に写っているのは、削ってみたら想定以上に軽くなってしまった・重すぎた…篦張りが合わなかった…虫食いや深部の亀裂が露出した等々、なんらかの理由で四ツ矢もしくは六ツ矢にならなかった製作途中の矢です。
使える部分もあるため、根継ぎ修理等に使用することがあります。
ここのところ矢の修理が急増していますが、今回は竹矢の根継ぎ(ねつぎ)です。
節のすぐ下で継いであります。



朝の冷え込みが厳しくなってきました。地面の白く見えるモノは、霜です。
今年は、竹が不作のため定休日である月曜日も山に行っています。

非常に寒いですが、しかし、そこに竹がある限り分け入っていきます…