竹取り 6回目

今回は寒波のせいでとても寒い竹取りとなりました。

群馬北部や群馬新潟の県境の山地では相当な大雪となっているようです。

厚着をしていったので作業中はむしろ汗をかいて暑いくらいだったのですが、お茶休憩やお昼ごはんの時は凍える寒さでした。竹薮の中では風が弱まるため感じないのですが、開けた場所にいると冷たい風をモロに受けます。

 

藪の向こうがまったく見えない、真っ暗な竹薮です。

こうなってしまうと手のつけようがないのですが…その周辺部分からだけでも手入れをしないといけません。風通しが良くなり、竹に日光が当たるように間引きや雑木処理をします。

 

蔦がからみついてどうしようもない場合もあります…

 

上の写真の右側の竹をご覧下さい。太すぎて思わず写真を撮ってしまいました。良い感じの太さである左の竹と比べて見た目の太さが倍くらいあります。おそろしい太さです。

この場所は希望を込めて以前間引きをした所だったのですが、生えてきたのは写真のような太い竹ばかり。成長が良すぎるのは何故なんでしょう。

 

竹取りの様子

動画では分かりづらいかもしれませんが、画面奥に向かって下り斜面を歩き回っています。頑丈な登山靴を履いていますが、数年履き続けると靴底がひび割れてきます…

切った竹を握りしめ移動し、それ以上持てない限界になったら近くの場所に置きに行くのですが、それまで長い竹を持って藪の中を動き回るのは大変です。

鎌やハサミを使い竹を地面スレスレのところで切ります。竹は上の方にいくほど節の間隔が開いていってしまうので、なるべく下の方から採る必要があります。約1mの間に節が4つなければならないからです。

良い竹を切りつつ、常に次の竹を目で探しています。

竹取り 5回目

今回の場所では良い竹をたくさん採ることができました。前回があまり振るわなかったので掃除より採りに走ったのですが、その甲斐がありました。

 

新鮮そうなサツマイモが…猿がかじったのでしょうか。山にはいろいろなものが落ちています。

 

立派な倒木が行く手を阻みます。その向こうに竹がある限り、越えてゆけ新人君!

竹矢の筈入れ

竹矢に角筈を入れる工程なのですが、アルミ矢やカーボン矢と異なり篦を少し加工する必要があります。

小刀で篦の内側を少しだけ削り、角筈にフィットするようにします。

上の写真(右側)のように、角筈は篦の中に入る部分にテーパーがかかっています。この角度に合うよう竹を削るのです。

こちらは未加工のもの。

 

こちらは加工後。少し広がっているのがわかるでしょうか。

 

筈を入れる際には接着剤が必要です。

竹矢に無理矢理アルミ矢用の筈を入れてしまってマズい状態になった矢の修理を預かることがありますが、アルミ矢用の筈が入るほど篦を広く削ってしまうと取り返しがつかない事になるのでご注意下さい。